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広東男性 車34台に轢かれ死亡

2013年07月26日

【新唐人2013年07月26日付ニュース】先日、広東省江門(こうもん)市の男性が高速道路で事故に遭い、後続車33台にも轢かれ死亡しましたが、誰も事故を通報しませんでした。

 

7月22日中国メディアによると、6月30日晩、G15 瀋海高速道路の広州方面側幹線道路に男性が倒れているのが発見されました。男性はすでに死亡しており、江門市交通警察は、事故現場を通過した34台の車両が事故にかかわっていると確認しています。ところがどの車両からも事故届は出されていませんでした。

 

報道によると、中国で現行の“交通安全法”では、被害者が深夜に通行禁止の高速道路を渡ろうとしたことから、被害者本人の過失とみなされ、本件に関与したすべての車両の賠償責任は10%以下であるとのことです。

 

上海の弁護士 李天天さん

「確かにこのような法律があります。完全に個人の責任なら、法律上車両側の賠償責任は10%です」

 

上海の李紅華弁護士も、前の数台が被害者をひき殺し、後続車が衝突、轢いて行くのは、道徳上の問題であると指摘しています。

 

上海の弁護士 李紅華さん

「後続車は法的責任を負うべきではありません」

 

しかし2011年、四川省成都市の路上で、複数の車両に轢かれ死亡した男性の場合、最初の数台は逃げてしまったものの、最後の一台の運転手が事故届を出しました。しかし、この運転手は裁判により80%の責任を負わされ、40万元の賠償金の支払いを命じられました。

 

このことは中国のネット上でも話題になりました。“こんな社会で誰があえて車を止める?止まったら破産してしまうかもしれない”“実は我々が冷血なわけではない。助けたいと思っているけれど、その勇気がないのだ”などと書き込まれています。

 

上海の弁護士 李天天さん

「多くの人は多分『どのみち人はすでに死んでいるから、余計なことに手を出さない方がいい』と。中国政府との付き合いも大変なことです。良い事をする人や善良な人は往々にして損をするので、最終的に冷酷に変わってしまいました。中国人は皆このようです」

 

地元警察は、現在事故について調査中であり、法的な手続きにはまだ入っていないと伝えています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/07/22/a935852.html (中国語)

(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/大口 映像編集/工)

 

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